SESはやめたほうがいい?経験者から見たメリット、デメリット

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ネット上などで度々悪者扱いされているイメージのあるSESという働き方。

「SESって実際はどんな感じなの?」
「ITエンジニアを目指しているけど、SESはやめたほうがいいの?」

そんな方に向けて、私が実際に1年間SESで働いた経験から見えた悪いところと良いところなど実態をお伝えします。

目次

SESは多重下請けが多い

SESはどうしても下請けになるので、2次請け3次請けなんてザラにあります。業界ではこの1次請け→2次請け→3次請けという流れを商流と呼びます。

ちなみに私は某銀行の案件で5次請けを経験しました。

エンドユーザー(お客様)

1次受け企業

大手SIer

大手SIerの子会社

SES会社

私がいたSES会社

商流が下に行くことよるデメリットは間に入る会社が多いことで、中間マージンが引かれるので実際にもらえるお給料が低い。間に入る会社が多いので、複数箇所に業務の報告をしたり面倒になるなどがあります。

お給料に関しては月給で経験年数とかで決められてしまいますし、エンジニアへの還元率も会社によって違うのでなんとも言えませんが。

なので、なるべく商流が上を目指したほうがいいです。

商流が上を目指す
  • 商流が上の会社に入る
  • 商流が上の案件に入る
  • 実力を付ける

SESに限らずエンジニアは実力主義なので、実力さえつければ上に行けます。上に行けばお給料も上がります。努力すればその分成果がでるので、評価がモチベーションになる人には向いているのではないでしょうか。

案件はガチャ

よくSESは案件ガチャなんて言われます。案件に入ってみたら言われたものと違うとかいうのはよくある話です。

私もこれはそうだと思いますが、そもそも転職における会社選びも入ってみたら違うとかはザラにあるので、人生どこに行ってもガチャかもしれませんね。

SES案件ガチャの良いところは引き直せることですね。入ってみて合わなかったら、案件を変えてもらえば良いのです。自社開発の会社だったら会社が合わなかったら転職になるので、それよりはハードルは低いでしょう。

流石に明日から次の案件に変えてくれっていうのは難しいし、代わりの人を探したりするのでちょっと時間は掛かってしまいますが、自社の担当に相談すれば対応してくれます。

私も入って1週間でちょっと微妙かも?って思った案件があり、その後3ヶ月やってみたけどやっぱり変えたいって思い、自社の営業担当に相談して案件から外してもらう手続きをしてもらった経験があります。

案件ガチャだからこそ、色々な仕事に出会えるのはメリットです。私みたいな悪く言えば飽きっぽい、よく言えば色々経験したい人には向いているかもしれませんね。

レガシーな技術も多い

SESで参画する案件は、比較的大手SIerが1次請けの案件が多く、お客様も大手の会社であることが多いです。会社の基幹システムや業務システムなどは新しい技術を常に取り入れることはあまりしないので、古い技術を使い続けることもよくあります。

新しい技術に触れたいって気持ちの強い方は、これが嫌になるケースもあります。逆に一つの言語とか技術を極めたいという方や、常に最新技術を取り入れるのは苦手という方には向いているかもしれません。

レガシーだからこそ、昔からその技術一筋という40代以上のベテランエンジニアが活躍していたりもします。

大手案件に関われる

SES会社から人員を募集する案件は、大手の会社の案件が多いです。プロジェクトも1〜2年とか長期なものも結構あります。

大きい案件だと一人一人の仕事は細分化されているので、未経験からだとExcelをポチポチするような雑務レベルのような仕事もあるのは事実です。

でも誰もが知っているあの製品やサービスの一部に関われるみたいな案件も結構あるので、有名なサービスに関わってみたいという方には良いかもしれません。

私自身は某東証1部上場企業の社内業務システムの改修や、某メガバンクの基幹システムの保守とかをやりました。

同じSES会社の同僚たちは、大手ケータイ会社の案件だったり、メガバンクだったり、CMをやっているようなゲームアプリ開発の案件だったりとそれぞれいろんな案件で仕事をしていましたね。

未経験でもエンジニアになりやすい

SES会社はシステムエンジニアの技術を売って収益を得ているため、その技術を提供する社員が商品となります。

自社開発の会社だと社員を抱えるほど人件費というコストになりますが、SES会社は社員が増えれば商品が増えることになるので売上アップになるのです。なので、プログラミング未経験者でも採用して育てる会社が結構あります。

ゆえに、業務未経験でもエンジニアになれる可能性が高いのです。もちろん、勉強したり技術を身につける必要がありますので、SESだから楽というのはありません。

実際、私もプログラミングは全然分からない状態から入社し、約2ヶ月教わり基礎を叩き込んだのちに案件に参画しエンジニアデビューを果たしました。

エンジニアは業務未経験から経験者になる壁が厚いです。この壁を取るために、SESからエンジニアデビューをするという選択肢もありかとは思います。案外、今活躍しているエンジニアもSES出身という方も意外といたりしますね。

メリットと見るかデメリットと見るかは人それぞれ

まとめ
  • 多重下請けが多い → 実力があれば上に行ける
  • 案件はガチャ → 色々選べるし引き直せる
  • レガシーな技術 → 一つのことを極めるのもあり
  • 大手案件に関われる → 仕事は細分化されている
  • 未経験でもエンジニアになれる → 勉強は必要

SESの実態について書きましたが、これらをメリットと見るかデメリットと見るかは人それぞれかと思います。

私はSESの案件を色々選べるのはメリットではありましたが、私がやりたかったのはWebサイトやWebアプリ制作だと気づき、勤めていた会社にはそういう案件がなさそうだったので結果的に1年で辞めてしまいました。

SESも一つの選択肢として、あなたの人生にとって最適な選択ができれば幸いです。

現在29歳以下の方で、これからプログラミングを勉強してSESも視野に入れてみようかなと思う方は、無料のプログラミングスクールを使うのも手です。

なぜ、無料なのかというと、スクールは生徒が入社した先からマージンをもらう仕組みだからです。(もちろん、SES会社以外の転職先の紹介もあります)

転職を考えている方は独学で学ぶよりは効率的なので、利用してみるのも良いかと思います。

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